断捨離が教えてくれたとても大事なような氣がすること
断捨離をした。
クリスマス3連休、年末と立て続けに雪山に行ってしまい大掃除が満足に出来なかったので年が明けた最初の3連休で大掃除の代わりに決行したのだ。
断捨離といえば、数年前に「こんまり」こと近藤麻理恵さんの『人生がときめく片付けの魔法』がベストセラーとなり空前のブームとなったが、僕自身にとっては初めての経験だ。
「いまさら感」は否めないが、本能が求めていたのか、居ても立っても居られず、本、CD、洋服、おもちゃ(大人のおもちゃではない)、雑貨など片っ端から片付けまくり、不要品はダンボール10箱、45ℓのゴミ袋10袋と壮大なものとなった。
当然、家の中は物が少なくなってスッキリしたのだが、それよりも心が軽くなったようで何とも言えない爽快感だ。
おまけに売れるモノはリサイクルショップに持ち込み、2万円ほどの想定外の臨時収入を得て、少しクセになりそうなくらいだ。
で、実はこの「スッキリ」することや「心を軽く」することが、自分の生活に新たな流れを引き起こしてくれそうな氣がする。
そういえば昨年あたりから、その新しい流れを求めていた。その氣持ちが潜在的に断捨離へと掻き立てたのかもしれない。
抱えきれないほどモノを抱えていれば、新しいモノは持つことはできないし、心にスペースがなければ、新しい考えなど受け入れる余裕などない。
この宇宙のすべては循環しているのだ、と何かの本で読んだことがある。
僕らが住むこの地球も太陽の周りを公転することで春夏秋冬と季節は巡り、自転することで朝昼夜と日々繰り返していく。
そして地球が属する「天の河銀河」も渦巻状で絶えず回っている。
潮の満ち引きや、大気の循環もしかりだ。
人体においても、心臓が血液を循環させ、呼吸によって酸素を循環させることで生きていける。
そしてミクロの世界では、我々の体を含めたありとあらゆる物質を構成する原子も、原子核の周りを電子が回っている。
そう、ありとあらゆるものは回るという循環サイクルで動いているのだ。
そういえば40年近く前に円広志もそんなこと歌ってたっけな。
この循環のサイクルで成立している宇宙で、そのリズムや流れに合わせて生きることが重要なのではないかという氣がしてならない。
水の流れがない池や沼は水が淀み、やがて腐ってしまうように、モノやお金、そして思考も絶えず循環させることが大事なのではないか。
それは、決して無駄なものを次から次へと消費していくということでなく、本当に必要なものを吟味し、心を込めて大切に使い、その時が来たら執着せずに気持ちよく感謝しながら手放すということだ。
そんなことを考えていたら、心の奥底から沸々とある感情が湧き上がってきた。
2017年「物欲の冬」…