17-18 GENTEMSTICK NEW MODEL DEMO TOUR@SUGINOHARA
2月最後の週末。
事前にチェックしていた天氣図もパウダーを期待できるような感じではなかった。
そこで、週末は次のパウダーDAYに備えて3週連続で雪山に行ったツケで溜まりに溜まった疲れをしっかり癒そうと決めた。
はずだった…
土曜日の朝、散歩がてらに波をチェックしてみると、木曜日に吹いた春三番が届けたウネリが腰腹程度の波としてまだ残っていた。
もともと海に入るつもりはなかったのだが、ソコソコ遊べそうな波を見ていると何だかウズウズしてきて、天氣も良かったので軽く入ることにした。
決して良い波とは言えなかったが、晴れた日のサーフはやっぱり氣持ちが良いものだ。
波もなくなってきたので、1時間半ほどで海から上がり、ビールを開けたところで携帯が鳴った。
明日の日曜日に妙高杉の原で開催されるGentemの試乗会に一緒に行かないかとのお誘いだった。
今回は断ろうと思ったが、氣付いた時には4週連続の雪山へ行くことが決定していた。
今回のメンバーは全員サーファーだが、一緒に滑ったことのない人ばかりで楽しそうだ。
日曜日。
夜中2時半に出発し、行きの車中では『SNOWSURF-A GENTEM FAMILY STORY- [DVD]』を見ながらテンションを上げていく。昨シーズンから、このDVDを観ながらスキー場に向かうのが定番になっている。
ハイシーズンのニセコを中心にGentemライダー達のライティングが収録された映像も然る事ながら、何と言ってもサントラが最高だ。
7時頃 杉の原に到着。
ここ3週間ほど、ずっと混んでいたようだが前日の天気予報では雨になっていたせいか駐車場は空いていた。
しかもこの青空。
試乗会は9:30スタートということで少し時間があったので、まずはゴンドラに乗って軽く流すことにした。
ゴンドラを降りて、元のゴンドラ乗り場まで滑ると約3km超とそこそこ距離がある。
朝一のよく締まったバーンはスピードも出るが、所々ガリっていて、氷の塊も転がっている。
そんなコンディションのバーンをノンストップで3kmも滑ると一本で脚パンだ。
2本ほど回したところで、試乗会がオープンしていたので早速行ってみることにした。
まず最初に選んだのはTHE CHASER HIGH PERFOMANCE。
注)以下画像はすべてGENTEM STICKホームページから借用
この板は、GENTEM STICKの全ラインナップでは最大クラスの幅をもつTHE CHASERを一般的な足のサイズの人にも扱いやすくするためのチューニングされているそうで、試乗会でも人氣が高いらしい。
板を履いた時は、少し幅広でレールの切り返しが大変かなと思ったが、テールを絞った形状のせいか意外と違和感なく乗れた。
ターンした時の感触はエッジを食わせるというより、板を踏むことにより面で雪面を捕らえて曲がっていく感じだ。
ウォールへの当て込みもテールの抜けが非常にスムーズだ。
今回はパウダーではなかったが、パウダーコンディションではかなり調子が良さそうだ。
全体的にとても扱いやすい印象だった。
次に試乗したのは人気のDRIFTER。
今回の試乗会では、評判の高いこの板を乗るのを楽しみにしていたのだが、今一つしっくりこなかったというのが本音だ。
ただ他の人は絶賛してたりするので、僕の乗り方に合っていなかっただけなのかも知れない。
僕はターンの時は前足も結構踏むのだが、その前足を踏んだ時に不安定になるような感じだったので、後ろ足メインでコントロールする人には調子が良いかも。
1本しか乗れなかったので、乗り方を掴む前に消化不良で終わった感じだ。
そして最後はSPOONFISH152。
昔からあるこのSPOONFISHだが、意外なことに乗ったのはこれが初めてだ。
この板に乗った人は誰もが調子が良いというので、いつか乗ろうと思っていたのだが、いつも他の板を優先してしまい、なかなか乗れずにいた。
今回も、本当は今期のニューラインナップALEX YODERモデルXYを試乗してみたかったのだが、大人気でまったく空きがなかったために、ついにSPOONFISH初試乗となったわけだ。
このSPOONFISH152を試乗した時のゲレンデコンディションは、気温の上昇とともにコース下部ではかなり緩んだ重いシャバ雪に変化していて決して良くはなかったのだが、152cmという短いレングスのため非常に取り回しが良く、板が自由自在に動く感じでかなり遊べた。
ウォールへの当て込みもスムースで、この一本でゲレンデのあらゆるコンディションに対応できそうな印象だった。
今回の試乗会はこの3本で終了し、残りは一緒に行ったメンバーとのセッションを今期購入したTT160で楽しんだ。
毎回、先頭を変えて皆で連なって滑ったりしたが、人のラインを追うと自分の発想になかったラインや地形の捉え方などを体験できて、とても新鮮だった。
昼飯以外は、ほとんど休憩らしい休憩をとらずにぶっ通しで滑り続け、足が悲鳴をあげた午後2時過ぎに終了。
結果的に、先週に続いて男限定の滑り倒しツアーとなったのだが、やっぱり上手い人達と滑るのは色々と参考にもなるし、新たなモチベーションにもつながる。
それに何と言っても楽しい。
この一言に尽きる。
この貴重な時間を共有してくれた人達に心から感謝!!
そんなことを帰りの車中で考えながら、アクセルを踏む足は、ずっとプルプル震えていた。